播種性血管内凝固，急性腎不全を併発した牌摘後重症感染症（OPSl：overwhelming postsplenectomy infection）の1例

摘要

症例は脾摘歴のある30歳女性．軽微な感染から急速にdisseminatedintravascular coagulation（DIC），急性腎不全へと進行し，人工呼吸管理下に持続的血液濾過透析（Cf壬DF）が必要別犬態となった．早期の集約的加療にて救命できたが，脾摘患者は重篤な感染症に屏息しやすく，脾摘後重症感染症（OPSI：overwhelmingpostsplenectomy infection）として報告されており，脾摘患者の感染症に際しては十分な注意が必要である．