消化管減圧チューブ(胃管· ィレウス管)留置法

摘要

胃管の適応は誤嚥防止，モニタリング，胃洗浄，減圧ドレナージ，薬剤投与·経管栄養である.胃管の禁忌は頭蓋底骨折，腐食性物質の誤飲である.食道静脈瘤に対しての危険はない. 軽症·中等症の膵炎に対してルーチンに使用することは避けたほうがよい.あらかじめキシロカイン⑧ゼリーなどを鼻腔から注入する.挿入困難時には挿入する鼻腔と反対側に首を回旋する，喉頭を前部に持ち上げる，冷却したチューブを使用するなどの方法をとる，ィレウス管の適応は絞扼性でないィレウスの消化管減圧目的と重金属(鉄，砒素，鉛，水銀)，徐放剤(カルシウム拮抗薬，KCL)，パラコートなど特殊な中毒物質の消化管洗浄に限られる.患者にとっては不快であり，また誤嚥などの合併症が多いため，いずれのチューブも適応がなくなれば，早期に抜去すべきである.