消化管機能異常症（Functional Gastrointestinal Disorders；FGIDs）とは？

摘要

消化器病学において，形態学の重要性は今更言うまでもない．日本はこの分野では内視鏡を武器に，世界をリードする新知見を次々と発表し，消化器疾患の診断治療に大きなインパクトを与えてきた．しかし，消化管という臓器はある一点における形態を持ってして，その全てを推し量れるものではない．いうまでもなく消化管は分泌，吸収，運動そして感覚といった機能が自律朗に，また中枢のコンロトールを受けながら活動して初めて臓器，器官としての機能を発揮するのであり，内視鏡検査ではこれらの機能評価を行うことはできない．