ステントはPOBA後の急性冠閉塞からのbail out deviceとしておおいにその威力を発揮し,PCI術者にたいへh気に入られた.慢性期の再狭窄もPOBAの半分近くにまで減じる効果も有した.しかし,ステント挿入後も再狭窄をきたす症例は約2割存在し,ステント後に再狭窄をきたす症例の再PCIの成績は不良である.PCI後の再狭窄機序ほ,多くの研究から急性期の血管リコイル,慢性期の陰性リモデリングと血管平滑筋細胞の増殖によると解明された.ステントは前二者に対して有効であるが,平滑筋細胞の増殖は抑制できないし,むしろステントの存在が細胞増殖を促す可能性も考えられている.
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