レン卜ゲン時代からェコー時代へ エコーでみえる，わかる運動器疾患

摘要

X線写真がほとhど診断に役立たず，湿布や NASADsの処方だけでは治せない，しかも臨床 現場で遭遇する機会が多い疾患は少なくない.し たがって，X線診断に依存しすぎると，病態がよ くわからないまま，通俗的病名を診断名として使 わざるを得なくなる.最近，急速に運動器エコー が普及してきた背景には，CT?MRIなしでもェコー診断できる疾患が飛躍的に増えてきたこと， また，診断から治療に即つなげられ，医者の強力 な武器になっていることがあげられる.本稿では，通俗的病名の代表「五十肩」に対する 超音波診療の実際を紹介し，運動器疾患に対する エコーの有用性と今後の可能性や展望について解説する.