身体疾患と認知症

摘要

さまざまな身体疾患が認知症の原因となり得る　 これらは「治療可能な認知症」でもあり，頻度としては少ないが日常臨床の場で見逃してはならない病態である．また高齢認知症患者では，身体疾患を合併するともともとの認知症の症状が悪化したり，BPSDが増悪したりすることも少なくなく，全身管理は重要である．さらに最近いわゆる生活習慣病がアルツハイマー病の危険因子でもあることが強調されるようになってきていることにも言及した．