慢性疲労症候群診断への可視·近赤外分光法の利用と可能性

摘要

可視·近赤外分光法は果実の糖度測定や脳機能解析などに用いられている方法で，非侵襲解析も可能である．可視·近赤外スペクトルはピークが弱く，ブ?トードにしか現れないため，原スペクトルから得られる情幸馴ま少ないが，ケモメトリクスと呼ばれる統計手法をスペクトル解析に用いることで，多くの情報を得ることができるようになる．現在，慢性疲労症候群（CFS）は臨床症状を指標に診断が行われており，客観的な診断法開発が求められていることから，筆者らは，可視·近赤夕扮光法を用いた客観的CFS診断法の可能性について検討を進めている∴現時点では，特殊な機械，角軍析プログラムを必要とするため，実用的使用には至っていない.現時点の課題として，測定装置および解析プログラムの簡略化，測定条件の安定化などがあげられる．