「ステロイド性骨粗鬆の管理と治療のガイドライン」の使い方

摘要

ステロイド性曽粗鬆症は,ステロイドを投与することでわれわれ医療者が作り出す病態である．ステロイド投与するわれわれ自身がこれに対処するのが責務である．量にかかわりなく,経口ステロイドを3カ月以上用いる場合はガイドラインに照らし合わせる必要がある．ステロイド性曽粗鬆症は高い胃量でも胃折を起こし,昏量のみに頼らない積極的な治療と予防が必要である．現在，わが国独自のガイドラインがあり,　フローチャート式で使いやすいものになっている．ステロイドを使用するすべての臨床科において利用することが望まれる．