内科医のための骨粗鬆症診療ガイド概論 骨粗鬆症は易骨折病

摘要

首相鬆症は圭国で1,000万人以上の患者が存在すると推定されるcommon diseaseである．今日その診断と標準的治療はほぼ確立されており．プライマリ·ケアとして容易に実践可能な状況となっている．しかしながら,わが国では腰痛など自覚症状を南する胃粗鬆症悪者は整形外科で診療を受けることが多く．これまで内科医の胃粗鬆症診療への関与は消極的なものに留まっていた．時代の潮流は,胃粗鬆症治療の目的が胃折予防であることが明確化され,さらに「骨折リスクの集積」という概念が胃粗鬆症の臨床に導入されるに至っている．これは，内科医のプライマリ·ケアの大きな領域を占める生活習慣病治療の考え方に薄似したものであり,骨相鬆症を生活習慣病として捉え,胃折の予防は．集積したリスクの解消と低減により達成するという方針で戦略を構築することが望まれている．そのためには,　ほかの生活習慣病と同様に,高リスク患者の早期発見と早期介入にも日を向ける必要があり，これこそプライマリ·ケアの現場で日常的に行われるべきものであろう·大切な点は,①骨組鬆症の診療は自覚症状の改善を目的とするのみでなく胃折予防にある,②胃密度は昏折リスクの一つにすぎず．ほかの多くの骨折リスクを診療の現場で評価する必要がある,③エビデンスに基づいた治療介入を行うことである．