人工膝関節全置換術後に使用したフォンダパリヌクスの検雪せ-関節リゥマチと変形性関節症の比較

摘要

整形外科領域において下肢手術では血流障害による深部静脈血栓症（DVT)が高率に発生する.特に人工膝関節全置換術（TKA)は予防ガイドラインにおいても高リスクとされており，抗凝固療法を行う症例が増えてきている.フォンダパリヌクスは，本邦において整形外科下肢手術後のDVT発症抑制を目的として使用可能となった. フォンダパリヌクスの本邦における臨床試験では， TKAにおいてDVTの相対リスクを7596減少させると報告されている.フォンダパリヌクスの効果および副作用を関節リウマチ（RA)および変形性膝関節症（OA)において比較-検討したので報告する.