基底細胞癌

摘要

基底細胞癌（basalcellcarcinoma:BCC）は最も碍患率の高い皮膚癌であり，転移は非常にまれであるが局所侵襲性が大きいという生物学的特性を有する。 その診断においては非侵襲的な検査法としてdermoscopyが近年導入され，臨床診断精度の向iに寄与している。 BCCの治療は外科的切除が第一選択であるが，欧米では免疫調節薬であるimiquimodの外用療法やphotodynamic therapyといった非外科的治療に関する臨床試験が盛hに行われており，それらは本邦にも導入されっっぁる。欧米においては，EBMのプロセスに則ったBCC診療ガイドラインがすでに整備されているが，その臨床的事項や医療制度の違いから本邦独自のガイドラインの必要性が求められており，現在作成作業が進行中である。