新エネルギー

摘要

2002年度における日本の新エネルギー供給量は763万kl（原油換算）で，一次エネルギー総供給量に占める割合は約1.3％の水準となっている。実際過去10年以上にわたりこの割合は1.2％前後であり新エネルギーの伸びは総エネルギー供給量の伸びと同程度であることを示している（約1％）。 新エネルギーのエネルギー源では黒液·廃材が最も多く，近年ではこれに続き廃棄物発電，太陽熱利用の3種で全体の9割以上を占めている。 中でも黒液や廃材を生成する紙·パルプ産業や廃棄物は経済活動の副産物であり，特に廃棄物発電は経済成長とともに増加してきている。 一方太陽熱利用は近年減少傾向にあるが，太陽光，風力といった新エネルギーが急速に増加してきていることが近年の特徴である。風力発電の伸びが太陽光よりも大きく2001年度には風力が太陽光をしのぎ，2002年度においては急速に伸びているバイオマス発電とはば同等であるがそれぞれまだ20万kl前後と，総エネルギー供給量の中で0.04％に満たない。