固体潤滑剤及び無機化合物を用いた液状コロイド潤滑剤の特性

摘要

固体潤滑剤及び無機化食物の融点を利用することで低温では固体状で高摩擦係数を示し、高温では液状化し摩擦係数が低下する特性を有する液状コロイド系潤滑剤を示した。 また、これに耐焼付き性向上剤を添加することにより、耐焼付き性が格段に向上することも判明した。 ラボ熱間圧延機で実際に噛み込み性と荷重低減効果について調査を行った結果、噛み込み性は現行熱間圧延油と同等以上で、且つ、荷重低減効果は現行熱間圧延油以上の性能を示すことを確認した。 今後ケイ酸系無機化食物と金属セッケンの比率を検討し、水潤滑と同等の噛み込み性を有し、且つ、ステンレス鋼用熱間圧延油と同等以上の耐焼付き性を有する液状コロイド潤滑組成物の最適化を計り、熱問大歪圧延加工に適用できる最適塗布技術について研究していく。