逆相タンパクアレイ技術のがん研究への応用

摘要

逆相タンノくクアレイ(Reverse-phase Protein Array ： RPPA)を用いた微量検体由来のタンパク 解析を用いた，分子標的薬の効果判定，ゲノム解 析のバリデ一シヨン，バイォマーカ一探索などが 手法として確立されつつある.RPPAで必要な アツセィ当りのサンプル量はWestern blotの約 10，000分の1である力s，専用のマイクロアレイ ヤーで数百から数千のサンプルをスライドグラス 上の集積することで，大多数検体のタンパク定量 解析が可能となる細胞内タンパクの定量デ一 タは他のデータとの関連性を探るうえで重要な フォーマツトであり応用の範囲は広い.本稿では，がん研究に応用されてきたRPPA技 術を紹介し，今後の展望について述べる.