ビデオ·音声·力覚メディアインタラクティブIP通信におけるメディア適応型メディア内同期制御方式のQoE／QoS評価

摘要

本報告では，ビデオ·音声·力覚メディアを用いた三感インタラクティブIP通信を対象とし，各メディアに適したバッファリング時間を設定するメディア適応型バッファリングを提案する．H.264符号化によるビデオ画質を向上させた三感通信システムを構築し，メディア適応型バッファリングと従来のメディア内同期制御方式の違いが，ユーザ体感品質（QoE）に及ぼす影響を主観評価実験によって評価する．また，本報告では，力覚メディアのMU転送レートに注目した．ソーススキップを行わない1000MU／sの場合と，送信側でMUを計画的に破棄するソーススキッピングによって，力覚メディアの転送レートを500MU／sに下げた場合の2種類について，アプリケーションレベルQosとQoEの評価を行った．主観評価実験では，ビデオと力覚メディアの品質が重要な作業を行う．QoEは，SD 法によって多次元的に評価する．実験結果から，適応方式を用いた場合に，従来の方式よりも高いQoEが得られることを示す．