エネルギー経済の動き

摘要

石油·ガス 米石油サービス会社のベーカー·ヒュー ズが30日発表した米石油掘削設備（リグ）調査によると， 稼働数が425基と前週に比べて7基増えた。増加は5週連続。28日に石油輸出国機構（OPEC）が減産で合意して以来， 原油価格は上昇基調が続いており，米シエール企業の掘削活動は底入れ機運が一段と広がりそうだ。米石油リグは今 年5月27日時点の316基を底に稼働数の回復基調が続いてい る。全米14のシエール鉱区が主な調査対象になっているが， テキサス州とニューメキシコ州に広がるパーミアン地区が 全体をけん引。同地区のリグ増加数は5月27日から67基と 全体の増加幅の約6割を占める。全体のリグ数は前年同期 に比べ約3割低い水準だが，OPEC減産合意後，米原油先物取引で指標となるWTI（ウエスト·テキサス·インターミディエート）の期近物は3日続伸している。