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無線通信システムのレイテンシー削減とその品質劣化抑制に関する一検討

机译:减少无线通信系统的等待时间并抑制质量下降的研究

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摘要

無線通信システムでは,単に伝送速度,受信品質の特性だけで無く,データが送信されてから受信機でデータが出力されるまでの時間(本論文ではレイテンシーと呼ぶ)も重要な指標である.本論文では,受信機のプロセス(復調,通信路復号,情報源復号)を省略し,レイテンシーを短くしたシステムの検討を行う.レイテンシーを短くするために,あるプロセスを短縮させた場合,通信品質は本来のシステムの性能を満たすものではない.その状態をプロセスの「過渡状態」と呼ぶことにする.それに対応して短縮せずに本来のプロセスをした状態を「安定状態」と呼ぶことにする.「過渡状態」で出力を取り出すことでレイテンシーを短縮することは可能になるが,レイテンシーと通信品質はトレードオフの関係にある.そこで,プロセス単体を短縮させるだけではなく,差動符号化(情報源符号化)とその前段プロセスをうまく組み合わせることでレイテンシーの短縮を図る.その場合でも通信品質の劣化を抑えることが可能となることを示す.特に,入力情報源の自己相関が高い場合,最終出力での通信品質の劣化は大きくならない.
机译:在无线通信系统中,不仅传输速度和接收质量的特性,而且从数据传输到接收机输出数据的时间(在本文中称为延迟)都是重要的指标。在本文中,我们研究了一种省略接收过程(解调,通信路径解码,信息源解码)并缩短等待时间的系统。如果为了缩短等待时间而缩短处理时间,则通信质量将无法满足原始系统的性能。我们将该状态称为过程的“瞬态”。相应地,不进行缩短而进行原始处理的状态称为“稳定状态”。通过提取“瞬态”中的输出,可以缩短等待时间,但是需要在等待时间和通信质量之间进行权衡。因此,我们不仅可以缩短处理过程本身,而且可以通过组合差分编码(信息源编码)及其前身处理过程来缩短等待时间。示出即使在这种情况下,也可以抑制通信质量的下降。特别地,当输入信息源的自相关较高时,最终输出处的通信质量的劣化不会变大。

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