モジユラーチ工法

摘要

モジュラーチ工法は、アーチ特有の形状と美しさを持ち、構造的合理性を兼ね備えた多分割式2ヒンジアーチ構造の大型鉄筋コングノート二次製品構造物で、フランスのマテイエール社によって開発され、1994年日本に技術導入された工法である。用途としては道路、水路、鉄道などの開削トンネル、トンネル出入り口部の坑門工、ロック/スノーシェルター、多径間アーチ橋などに用いられている。ヨーロッパではすでに7,000件を超える施工実績があり、日本国内においては400件、延べ延長にして20km程度の実績がある。 技術導入当初は、道路下のアンダーパスがほとんどであったが、近年では実績も増え工法の優位性、信頼性が認知されるようになってからは、高速道路本線トンネルや新幹線の本線明かり巻きトンネルにも積極的に採用されるようになってきた。