フラーレンのイン化エネルギー

摘要

C_（60）のイオン化エネルギー（IE）は光イオン化あるいは光電子スペクトルにより79錮坤7.6leVであり、C_(700のそれは7.47-7.48eVであることが報告されている。また、それらの電子親和力（EA）は電子光分離法により気相で2俄Ⅴ（C_(600）、2.68eV（C-（70））であることが示きれている。 しかし、高次フラーレンでま臆やEAのような基本的デー夕さえ比較的研究されていない0すでに著者らは、C_n(n=70-100）のEAをKnudsenセル質量スペクトルを用いて報告している。この申で、EAはC_（60），C_（70）、C_(76),C_(82),C_(84)順にかごサイズに従って電子受容性が増加することがわかった。 また、[74]フラーレン陰イオンが気相で特に安定なことを発見している。 ここでは、C_(70)からC_(106)の高次フラーレンの臆を実験的に求めた。 実験はイオン／分子反応研究用に改良したKnudsenセル質量スペクトルを用い、気相でのイオン～分子反応[C_n+C_(60)=C_(60)+C_n~+,n=70-106(1)]の平衡定数を直接測定することで行った.同時に密度況関数法に基づく理論計算でC_(32)からC_(84)でのフラーレンの臆を計算した。