ドイツJenoptik社製短波長赤外線検出型サーモグラフィ「VarioTHERM InSb」―ガラス越し·火炎越しなどの赤外分光特性を利用した特殊温度測定

摘要

赤外線サーモグラフィは、物体が放射赤外線の光量を検知し、その光量の強い値を高温·弱い値を低温と評価して画像表示できる装置である。非接触で温度計測できるだけではなく、熱の分布や移動を画像で瞬時に視覚的に見ることができる。赤外線サーモグラフィの使用用途は多岐にわたり、プラントメンテナンス·産業用R＆D·理科学系R＆D·品質管理など幅広い分野でその高い有用性が認識されている。一般的に赤外線サーモグラフィというと、7～14μmの長波長赤外線を検出する非冷却素子のタイプが広く用いられている。本稿では、1世紀以上の歴史を持つ光学専門メーカ·Jenoptik社が提供する、2～5μmの短波長赤外線検出型冷却素子タイプの超高画質·高精度サーモグラフィ「VarioTHERM InSb」の紹介をさせていただく。