一次元金属回折格子を用いた表面プラズモンセンサーの周期及び入射角度依存性と感度特性

摘要

表面プラズモンセンサーは，表面プラズモンポラリトン（SPP）の励起を利用して，対象媒質の屈折率の変化に対応して検出を行うことが可能である．我々は，全反射を用いる必要がなくプリズムが不必要なため小型化可能な構造であり，複数のモードでSPPを励起させることができる回折格子法に着目し，一次元金属回折格子の周期を変化させ，周期変化におけるエタノールの反射率·透過率の入射角度依存性について調べ，SPP励起角度の制御が可能であることを明らかにした．また，作製したセンサーの性能を表す感度やPOM値の評価も行った．