第11回/省エネルギーのまとめ

摘要

昨年4月号に始まりこれまで10回にわたって，空気調和についての筆者の省エネルギー論を展開してきました。 ここで一度総まとめをしてみたいと思います。 現在最もポピュラーな空冷式の空気調和機では，空気熱交換器の中で液冷媒を蒸発させて室内からの循環空気を冷やし，取り去った熱エネルギーを外気に捨てるために，外気よりも15 deg C程度以上の高温になるまでその冷媒ガスを圧縮して，外気との温度差によって熱エネルギーを外気に放出して再び凝縮させ，液に戻すというサイクルで冷却を行います。