医療用材料-再生医工学

摘要

医科、歯科の医療分野で生体の修復医療の一環として、医学や歯学の分野に周辺のさまざまな研究分野の研究者が真剣に取り組むようになり、再生医工学といった新たな学問分野が展開されている。 このような状況の変化に伴い、医療虎素材として有機·無機·金属などの素材をベースとするコンポジット型素材がそれぞれのニーズに従い開発されている。 歯科医療の面では、古くから金属材料が多く使用されてきたが、ここにきて有機材料の優れた特性や優れた成形·加工性などが見直され、さらに歯科医療での審美性に関する関心が高まり、さまざまな形で需要を伸ばしている。 例えば、前歯に適用されているラミネートベニヤなどはこの一例である。 また、う食防止に使用されるコンポジットレジンなどでは、微細なナノレベルの粒子が適用され、さまざまなニーズに応えている。他方、無機材料は生体内での安定した物性と生体適合性に優れた特徴に加え、耐久性に優れた素材として、歯科医療では広いニーズに応え得る材料として実用に供されている。