心筋SPECTにおける，減弱補正

摘要

心筋SPECT検査では,体内組織によるgamma線の吸収や散乱の影響によって本来収集されるべきgamma線のカウントより少なくなってしまう。 その結果,再構成画像では濃度歪みとして現われくる。 このことは心筋血流が正常例でも,下壁,中隔でカウント低下がみられることで知られている。 こうしたgamma線の減弱の影響を補正するのが減弱補正である。 代表的な補正法として,Sorenson法やChang法が挙げられるが,これらは一様な吸収体を想定しているので,主に脳血流SPECTで利用される。