商いの心得帳③

摘要

自然は明らかに春を告げてきている。 人間の行いが自然に背いていることが、花粉症となって現れて来ているように感じる。 なんともこの時期が煩しい。春に煩しく感じること自体が、自然でない。鼻と目がとてつもなく痺く、大きなブラシで掃除がしたい。しかし、周囲は華やいできており、もうすぐ八十八夜がくる。 お茶の時期の到来を告げてくれる。 町には明るいファッションが美を競い始める。 何年も景気の回復が叫ばれてきた。失業率が最悪を更新してきたし、倒産も増加の一途を辿り、変なことに自己破産が最良の方法のようにいわれて来た。