衛星搭載用コンポーネント

摘要

三菱電機では衛屋開発当初から機器開発も行われてきたが，1980年代後半からは商用衛星市場に参入し，代表的な通信衛星であるINTELSAT－Ⅶ，Ⅷ，Ⅸシリーズ又はINMARSATなどに機器を納入し実績を伸ばしている。 本稿では，最近の事例を基に，これら衛星搭載コンポーネントの現状を述べ，さらに，今後の展開が期待されている分野についての展望を述べる。 国際商用衛星の主力は，INELSAT，SES GLOBAL等に代表される国際通信会社等が利用する通信用途である。 この通信ミッションサブシステムにおける代表的な機器として，アンテナとRF (Radio Frequency)機器が挙げられる。そこでまず，これらの領域における実績を紹介する。 次に，地上局と衛星とのコマンド又はテレメトリを送受するTTC (Telemetry, Tracking and Command)系の代表例としてコマンド受信機及びビーコン送信機を紹介する。