モモ果実の糖度と 果実重に及ぼす着果位置、 および開花時期、 発育日数の影響

摘要

最近の果物は光センサ—のおかげもあつて本当に甘いものが手に入るようになつた。果物をお土産にした際、以前は「大丈夫だったかしら」と思ったものだが、この頃はあまり心配しなくても良くなつてきたように田やつ。果実の品質の中で糖度や大きさ、重量は、最も基本的で大切なものであり、品種や、栽培方法、気象条件、樹齢など、それらに影響する要因については多くの研究が行われている。けれども、同じ年度に同一樹体内で起こる品質のばらつきの要因については明らかになっていない。力ンキッでは、果実の着生位置との関係が報告されており、ゥンシユウミカンなどでは、樹冠の外部が内部より品質が優れるという報告がある。また、カキでは主幹からの距離と果実肥大との関係について報告されている。着果位置以外の要因として、開花日や、収穫までの日数も果実の品質に影響することがカキゃウメなどで報告されている。モモ果実の品質は、園地や栽培法などに影響を受ける他、水ストレスなどの環境要因にも影響を受けることが知られているが、同一樹内のばらつきについてはほとんど示されてこなかった。そこで、岡山大学の福田ら(文献)は、，紅清水.の果実品質について、着果位置や、開花時期、発育日数との関係を報告しているので今回紹介したい。