群馬県における花壇用苗物類(以下、花壇苗)の施肥体系は、鉢上げ後、根が活着した段階で粒状高度化成肥料(以下、粒状化成。を表面施肥するまが一般的である。本県では、花壇苗生産が始まった昭和40年代からこの施肥体系が踏襲されてきた。しかし、粒状化成は平均気温が25 deg C 条件下では約8週間にわた安定した肥効を示す反面、平気温15 deg C 条件下では溶出速度が非常に遅くなる欠点を持っため、秋、春出荷の品目では出蕾、開花期に品質を落とすケースが見られ、一部の品目では出蕾、開花期に葉色を,しながら、さらに液肥を施用している。そこで、当センタ,ーでは花壇苗の品質向上ならびに追肥作業の省力、流通段階の肥料切れ防止を目的に、被覆複合肥料(以下、被覆肥料。写真1)を利用した全量基肥施肥管理体系(鉢上げ時に表面施肥、追肥なし)の確立に取り組んだ。
展开▼