カキ「平核無」低樹高栽培樹の収量維持と果実肥大両立をめざす剪定後1年枝数

摘要

カキは高木性の樹種で、従来の整枝では樹高が5 m以上になることが多いため、新潟県内のカキ産地では、主枝の切り下げによる低樹高化が進み(図1)、樹高は大部分が3m程度となった。しかし、低樹高化により、管理作業の軽労化や安全性は確保されたが、果実着生範囲減少による収量減が問題となっている。また、果実の大きさもこれまでのM規格(160g以上)中心からL規格(190g以上)中心が求められている。そこで、産地の実態調査と圃場試験を並行して行い、収量維持と果実肥大両方を満たすことが可能な生産技術について検討した。