②「大麦の主要品種と作付動向」

摘要

大麦は農林水産省の農作物分類上では、二条大麦、六条大麦、はだか麦（本来はのぎへんに果と書くが、以下裸麦と記載）　 に区分されており、その用途はビール、焼酎,麦ご飯（押し麦や米粒麦など。 以下食用と記載）、麦茶、味噌用など多岐に渡っている。 わが国における大麦の作付けは、明治以降1960年頃までは100万ha前後で小麦を上回っていたが、高度経済成長期とともに減少を続けて切年代半ばには8万haを切った。 麦作振興政策により一時は12万bまで回復したが関年代は再び減少に転じた。 特に鶴年の稲の大冷害の影響を受け品～髄年産の六条大麦と裸麦は合わせて7千hにまで落ち込んだ。 その後は再び回復してきており、也年度産の作付面積は約6万haで小麦の3割程度、生産量は約劫万－である（表）。