景近の種苗販売から見たブドウの新品種と有望品種

摘要

日本めブドウ栽培の現状はこのところ横道い状態と言うよりは、むしろじりじりと栽培面積が減少しつつあり、日本経済の底なし不況が続く今、どの線で栽培面積が下げ止まるのか予測もできない。 21年前の1980年に約2万8000haあった全国のブドウ栽培面積は1999年には2万500haとピーク時の73％に減少した（表1）。 主な品種で見ると、「デラウエア」が5500垣減少、「キャンベルアーリー」が約4500ha減少、「ネオマスカッ卜」が約1200ha減少している。 増加したのは「巨峰」の2400haと、その他品種の2300haである。