超音波を用いた病害虫の防除技術を開発

摘要

農薬に頼らない病害虫の防除技術の開発が求められているのを受けて、農研機構生物系特定産業技術研究支援センタ—の吉田隆延主任研究員らの研究グルIプは、人間の耳には聞こえない高周波の超音波を用いた防除技術の開発に取り組んでいる。高品質の作物を安定して生産するには、病害虫の防除は必要不可欠であるが、食への安心.安全を求める消費者の増加に加え、農業生産における環境への負荷の低減が求められるようになって、農薬を使用しない新たな病害虫の防除技術の開発が進められている。そこで、農研機構生物系特定産業技術研究支援センタ—生産システム研究部の吉田隆延主任研究員(写真1)は超音波を活用した病害虫防除技術の開発に取り組んでいる。病害虫の防除に超音波を活用することになった経緯について、吉田研究員がこう説明する。