牛の薬（2）

摘要

前回に続き，牛に使われている薬について述べる。 繁殖障害に使うホルモン製剤と，外部寄生虫駆除に使う薬を主なテ一マにした。 いずれも牛の臨床の藍要薬物群である。 牛の繁殖障害には，卵胞嚢腫，排卵障鳥卵胞発育障害，受精卵着床障害，習慣性流産，黄体退行遅延, 不妊，その他多くの病名がある。 その障害の治療に，幾つかの薬物群がある。 （1）繁殖障害其の種煤とその薬理学的特性性腺刺激ホルモン（Gn），性腺利敵ホルモン放出ホルモン（GnRH），各種性ホルモン製剤，プロスタグランジンF_2α（PGF_2α）が主な繁殖障害薬である。 それぞれ薬理作用，作用持続時間，抗体産生の有無等が異なる。 それらを表1にまとめた。