ゥシ凍結精液の融解秒数および融解後の低温感作 が精子運動性に及ぼす影響

摘要

ゥシの人工授精では、99%以上で凍結精液が使用されており、凍結精液による人工授精は 広く普及した技術になっている。しかし、フィールドにおける凍結精液の融解条件の判断 は主観的であり一様ではない（1'2)。家畜人工授精講習会テキストでは、0.5mlゥシ凍結精 液の融解は35°C温湯に浸漬し、気泡が上がってくる15秒前後に取り出すとしている(3)。一 方、海外では少なくとも30秒以上が推奨されており（4-6)、改めて最適な融解時間を精査す る必要があると思われる。また、融解時間の違いによって融解後の精液内温度に差が出る と予想されること力ゝら、精子が低温感作の影響を受ける可能性も考えられる。