くだるのから歴史をたどる: 温州ミカンと小ミカン

摘要

温州ミカンと小ミカンについて述べる前に、カンキッの原生地について記述しておきます。 カンキッは、二千万～三千万年前から存在したといわれ、カンキッの原生地を大別すると二つに分かれます。 山つは、インド東部のヒマラヤ山麓からアッサムにかけての地域です。 この地域には、インド野生ミカン、シトロン、プンタン、ライム、レモン、ラフレモン、ダイダイ（サワーオレンジ）、スイートオレンジ、ポンカン、オオペニミカン等が原生分布していたと考えられています。 もう一つは、中国四川省以東の長江流域以南と漸江省から広東省に至る沿岸地域を含めた地域で、ユズ、ミカン類、唐キンカン（シキキッ）、キンカン、カラタチ等の原生地と考えられています。