ガーナ共和国北部州における作物生産性向上にかかる問題と今後の課題(2)－アフリカ地域持続的食料生産支援調査結果報告－

摘要

アフリカ地域、特にサブ、サハラ、アフリカ各国は、国連や世界銀行の指導に基づき作成した貧困削減戦略書を基に国家政策を策定している。ガーナでも、2003年2月、「成長と繁栄のためのアジェンダ」という標題の、2003年から2005年を対象とした国家貧困削減戦略書（GPRS）が作成され、これが国家の最上位政策と位置づけられている。 GPRSでは、貧困の現状分析を踏まえ、公平で持続的な成長、貧困削減の加速、及び脆弱で排除された人々の保護を、分権化した民主的な環境の下で保証することを上位目標とし、2005年までに達成すべき貧困人口比率を具体的に示している。 目標を達成するための戦略としては、（i）マクロ経済の安定化、（ii）生産と雇用、（iii）人間開発、（iv）社会的弱者及び脱落者への特別プログラムおよび（v）良い統治の5つの柱を設定している。