「ひゅうが」型の技術的特徴: 3ウエポン•システム

摘要

最初に建造された"はるな"型DDHは，3機の対潜ヘリコプターを搭載し，アスロックなどの対潜兵装と大型のバウ•ソナーを持つほか，127ミリ単装砲2基を装備した。いずれの兵装も個々の能力は有力だが，全体を統合したものではなかった。続く"しらね"型DDHではシー•スパロー短SAMを搭載することにより自艦防空能力を強化し，さらにその2番艦"くらま"では海上自衛隊の護衛艦として初めて20ミリCIWSを装備した。この"しらね"型はデジタル•コンピューターによって武器全体の統合運用を図り，初めてシステム艦と呼ばれた。搭載するヘリコプターは個々の性能，能力を主体に運用されたが，次第に艦と一体化した武器システムの一つになっていく。