日本海軍最初の準ド級艦「香取」

摘要

香取は日本海軍最初の準ド級戦艦香取型2隻のネームシップである。このクラスは英海軍のキング・エド ワード7世King Edward VII級をタイプシップとしており，日本がイギリスに発注した最後の「戦艦」として も知られる。建造所は本艦がヴィッカーズ社（毘社），2番艦の鹿島はアームストロング社（安社）で，竣工 はそれぞれ明治39年5月20日，同23日だった。ここに取り上げた2葉の写真は，いずれも同年8月15日～11月8日の日本回航直後に撮影したものである。当時の主要目は常備排水量15,950トン，垂線間長128メー トル，主機レシプロ2基，2軸，出力16,000馬力，速力18.5ノット。主兵装は30.5センチ連装砲2基，25.4センチ単装砲4基，15.2センチ単装砲12基，7.6センチ単装砲16基，45センチ水中魚雷発射管5門だった。