外壁タイルのエイジング技術と歴史的建築物への適用例

摘要

建築物の美観を評価する要素の1つとして，エイジングという視点がある。 一般に美観維持というと，汚れにくい，劣化しにくいといった性能がイメージされるが，ェイジングは，付着する汚れや材料の劣化も含めて，経年変化する態を建築物の付加価値として評価する考え方である。ただし，汚れればいい，劣化すればいいというわけではなく，経年変化した状態が，外観として見苦しくなく，風格を高め，周囲の景観とも調和することで，建築物の魅力を高める効果が得られる必要がある。