紫外線照射型有機物分解装置の開発と全窒素，全リン測定への応用

摘要

水質の簡易分析では多くの場合，目的成分との特異的な化学反応を基本とする比色分析法が応用されている。これは，発色した色とあらかじめ作成された標準色列との比較を行ない，同じ色調，同じ色の濃さをみつけ出し，そこに表示されている数値を読み取る方法である。この方法は特別な機器を使わず分析ができるという非常に大きな利点がある一方で，人間の目による測定が必須で，個人差を生じる可能性が高い。また，標準色の数にも限界があり，細かい数値が読み取りにくい。