用廃水豆知識

摘要

公共用水域の池沼は，流域からの汚濁物質の流入により水質汚濁•富栄養化が進行し，親水フロンティァの水辺空間の場としての再生保全が重要な位置付けにある。これまで，池の浄化法としては，池水を汲み上げて接触材としてプラスチックろ材を充塡した生物膜法や，クウシンサイ等の水耕植物ピオパーク等で処理して処理水を戻す循環処理システムが導入され，検討がなされてきている。この場合，池水量は膨大であることから，設置面積，整備コストを考えると水理的滞留時間を数十分程度に短くせざるを得ず，除去効率を高めることは費用対効果の面で困難といわざるを得ないといえる。