各種水処理施設への紫外線消毒の適用事例

摘要

紫外線消毒は残留性がなく，消毒副生物も生成しにくいことからきわめて安全な消毒プロセスである。紫外線消毒は上水処理，工業用水処理，下水処理，排水処理などさまざまな水処理分野で利用されており，納入先は飲料やビールの工場，水産養殖，親水公園，水族館，スイミングプールや浴場など多岐にわたる。用水処理では2種類以上の消毒/除菌プロセスを組合わせることで微生物学的安全性を高めるマルチバリアが適用されており，塩素注入設備や膜ろ過設備などと併設して紫外線処理設備を設置する場合も多い。ここでは各種水処理施設で活用されている紫外線処理技術について，その適用事例を紹介する。