ノンコァ削孔検層を活用した支保選定と特異地形での坑ロ部施工: 東北中央自動車道 赤湯トンネル

摘要

東北中央自動車道赤湯トンネルは，延長1.776mの高速道路トンネルである.本トンネルは火山礫凝灰岩•凝灰岩を 主体としており，両坑口部および小土かぶり部では崖錐堆積物となっている.小土かぶり区間の直上は，ブドウ畑と なっており，地表面沈下の抑制が不可欠であった.また，地形上の特徴として起点側坑口部は既設道路の直上で交差し ており，終点側坑口部では，トンネル線形と地山に傾斜がついているため，左側の土かぶりがきわめて小さくなつてい る.トンネル掘削にあたり両坑口部の施工方法，小土かぶり部や坑口部での崖錐位置の特定，切羽前方の岩質特定およ び補助工法の判定が必要となった.そこで，全線で切羽前方探査として油圧ジャンボによるノンコア削孔検層システム を適用した.その結果，内空変位,地表面沈下ともに抑制することができ健全なトンネル構造物を構築した.