生活道路におけるハンプ等による交通安全対策と効果

摘要

生活に身近な道路空間の交通安全を確保するため.生活道路の速度抑制対策.通過交通 抑制対策が進められている。これらの対策のうち.道路構造の工夫による対策としては凸 部（ハンプ)，狭さく部，屈曲部（シケイン）の設置等がある。エリア内の交通状況.道 路状況に応じて適切に活用していくことで，効果の発揮が期待される。また近年，ETC2.0プローブ情報等のビッグデータの普及により.生活道路の交通状況を面的に把握 し客観的に危険箇所を抽出することが可能となった。これらのことから.エリア全体の交 通安全の確保に向け.より効果的に対策を選定することが可能となったと言える。本稿では，生活道路の課題別•箇所別の対策の選定手法と.単路部のハンプ.交差点部 のハンプ.交差点部の狭さくによる対策の効果が示された事例について紹介する。