幹線道路の舗装メンテナンスに予防保全型手法を導入…福岡市

摘要

福岡市は，大小，様々な道路施設(橋梁，舗装，標識等)からなる総延長約3,850kmに及ぶ道路を管理しているが，近年の厳しい財政状況の中，各施設の特性を踏まえた管理が求められている。損傷が大きく早急に補修が必要な施設は優先的に対策を実施するが，施設の長寿命化と投資の平準化を図るために損傷が軽微な状況で補修する等，効率的な維持管理手法に移行することとした。そうした観点から，本市では，平成25年3月，今後の中長期的維持管理の基本的な考え方を，「福岡市道路(大規模施設)アセットマネジメント基本方針」として取りまとめた。本稿では，そのうち舗装(幹線道路)における取り組みの概要を報告する。