連載: 第1回: 高圧設備のIEC規格(IEC 61936-1)

摘要

IEC（国際電気標準会議）が定めるIEC規格のうち，交rn流1kV以上の電気設備に関するIEC規格「IEC61936－1rn（PowerinstallationsexceedinglkVa．C．－Partl：Commonrnrules）」が平成22年1月に電気設備技術基準の解釈（以rn下；解釈）第272条の2としてとり入れられた．rn　このIEC規格は，電圧交流1kV以上以上の電気設備rnのうち発電所，変電所など「閉鎖電気運転区域」と定義さrnれている設備の基準について規定しており，箇条数はrn252箇条にもなるが，送配電線など電線路に関する規定rnは対象となっていない．rn　規定されている内容には定性的なものが多いが，GISrn機器に関するものや変電所における絶縁油の流出防止対rn策など，（社）日本電気協会の民間規程JEACとして制定rnされている「発電設備規程」や「変電設備規程」等の内容とrn同程度の具体的な内容のものもある．これらの具体的なrn規定は，高圧設備の設計や保守関係者に非常に参考となrnるものも多くあるので，これらを中心に順次紹介していrnく．rn　第1回目は，第3章の用語までの内容を紹介する．なrnお，交流1kV未満，直流1．5kV以下の電気設備に関すrnるIEC規格IEC60364は，すでに解釈第272条にとり入れrnられている．