福井大学学術研究院医学系部門脳形態機能学分野（第2解剖学教室）

摘要

福井大学医学部は福井市街地から少し離れた松岡キヤンパスにあり，永平寺に近い自然豊かな環境の中，多くの医学生•看護学生が過ごしています.脳形態機能学分野（旧第2解剖学教室）は組織学·神経解剖学の講義·実習を担当しています.研究面では，主にマウス•ラットを用いて「脳の分子局在•微細構造→神経回路構造→生理•行動の動作メカニズム」と複数の階層にわたって研究を進めております.研究室主催者の深澤有吾教授はシナプス構造の多様性•可塑性を軸に.最先端の電子顕微鏡技術を用いて脳の微細構造を研究しています.黒田一樹准教授はCRISPR-Cas9に代表されるゲノム編集技術を駆使して生体分子を標識し.正確かつ高感度に生体分子の体内局在を検出する技術を開発しています.村田は神経回路の組織化学標識および神経接続標識を用いて主に嗅覚中枢神経系を解析し，特に食のおいしさを作り出す神経回路の同定を進めています.