北陸新幹線における貯雪型高架橋: 路盤鉄筋コンクリートの本体利用

摘要

北陸新幹線は東京から北陸地方を経て大阪までを結ぶ高速鉄道路線である。高崎・長野間は平成9年10月に開業し，長野・金沢間は平成26年度末の完成を目指して施工中である。このうち，長野・糸魚川間では主に散水消雪を用いているが，糸魚川・金沢間では貯雪型高架橋を多く採用している。本稿では貯雪型高架橋採用までの経緯やコンクリート桁の設計検討，スラブの試験について記述するとともに，それらの流れの背景にある鉄道特有の技術についても紹介する。