IPCC第3回第5次報告書執筆者会議（3rd AR5 LAM)に出席して

摘要

ご承知のように，IPCC (Intergovernmental Panel of Climate Change ：気候変動に関する政府間パネル）は， 2014年完成を目指して第5次報告書を執筆作業中であり，現在，第一次原稿（First order draft ：FOD)が提出され，その内容に対して，広く一般の専門家からの意見集約を行い，第二次原稿に生かそうとしているところである。このうち，"気候変動に対する適応策"（Adaptation) を執筆するワーキンググループⅡ (WG Ⅱ) の執筆者会合が，さる，2012年10月22日〜26日にかけて，アルゼンチンのブエノスアイレスで開かれ，筆者はWGⅡ29章島嶼諸国 （Small Islands)の査読編集者 (Review Editor ： REと略称）の一人として出席した。 ここではその概要と地盤工学に関わる課題を紹介したい。