なぜ彼らはテロリストになるのか:犯罪心理学の観点から

摘要

2020年の東京オリンピックを前にして政府や警察庁、外務省、法務省などの省庁はテロ防止のためのさまざまな活動を行い、テロ防止に努めている。現在のところ、最近、日本においては大きなテロ事件は発生していないが、中東はもちろん、ヨーロッパ諸国、アメリ力本土においては、テロ事件が頻発し、年々深刻になってきているのが現状である。例えば、2017年5月22日夜、イギリスのマンチェスターにおいて、アメリカの著名なシンガーであるアリアナ·グランデのワールドツアー公演の終演直後、会場のエントランスロビーで自爆テロがあり、犯人を含む23人が死亡し、59人が怪我を負った。被害者の多くは若者であった。また、翌月にもロンドンで有名な観光地のロンドンブリッジとバラ·マーケットでワゴン車を暴走させて歩行者をひ き、刃物で通行人を刺すというテロ事件が発生し、8人が死亡し48人が負傷している。フランスでも2015年11月にはいわゆるパリ同時多発テロ事件が発生して劇場での銃乱射などで130人が死亡し、300人以上が負傷した。